1級小型船舶免許の費用は?格安で取得する方法

1級小型船舶免許の取得費用と格安で取得する方法

1級小型船舶免許は「航行区域の制限なし」という最大のアドバンテージを持つ反面、上級学科(海図・天文航法)が加わるため、2級より取得難易度も費用もやや高くなります。外洋クルーズや遠洋フィッシングを目指す方にとっては必要不可欠な資格ですが、費用の全体像が掴みにくいと感じる方も多いです。

この記事では1級免許の費用相場・内訳・2級との費用比較・格安で取得するためのポイントを整理します。「1級を取るべきか・2級で十分か」の判断基準もあわせて確認できます。

1級小型船舶免許とは?

1級小型船舶操縦士免許は、総トン数20トン未満・長さ24m未満の小型船舶を航行区域の制限なしで操縦できる免許です(船舶職員及び小型船舶操縦者法 平成13年法律第23号 に基づく)。

項目内容
正式名称一級小型船舶操縦士免許
根拠法令船舶職員及び小型船舶操縦者法(平成13年法律第23号)
航行区域制限なし(外洋・遠洋航行も可能)
乗れる船総トン数20トン未満・長さ24m未満の小型船舶
取得年齢18歳以上(17歳9ヶ月から審査・受験可)
有効期間5年(更新制)

1級の学科内容:2級との違いを理解する

1級免許の最大の特徴は、2級の「基礎科目」に加え「上級科目」が必要な点です。外洋に出るための高度な知識が要求されます。

科目区分2級1級
基礎科目(一般)○ 必要○ 必要(2級所持者は免除)
上級科目(天文航法)不要○ 必要(天体・航法・海図の高度な知識)
上級科目(気象・海象)基礎のみ○ 上級知識が必要(気圧配置・台風の回避等)
上級科目(機関)基礎のみ○ 上級知識が必要(エンジン整備・故障対応等)
上級科目(航海計器・無線等)基礎のみ○ GPS・レーダー・VHF無線機などの使用・管理に関する知識
実技○ 必要2級所持者はステップアップ時に免除

1級の上級科目は、外洋航行で必要な「天体・星を使った位置測定(天文航法)」や「悪天候への対応」「エンジントラブルの現場対応」など、海の上で命を守るための実践的な知識です。難易度は2級の基礎科目より高くなりますが、体系的に学べば十分理解できます。

1級小型船舶免許の取得費用相場

はじめから1級を取得する場合

取得方法費用相場(総額・税込)最短日数
国家試験受験コース(独学)30,000〜60,000円程度試験日程次第
国家試験免除コース(登録教習所)90,000〜130,000円程度2〜3日

2級取得後にステップアップで1級を取る場合(推奨ルート)

すでに2級免許をお持ちの方が1級を取得する場合は、1級の上級科目のみを受講・審査すれば取得できます。実技審査も免除になるため、費用・日数ともに大幅に削減できます。

取得方法費用相場(総額・税込)特徴
2級所持者のステップアップ(登録教習所)40,000〜70,000円程度上級科目のみ受講。実技免除。1〜2日で取得可能

「将来は1級を取りたいけど、まずはボートに慣れたい」という方は、まず2級を取得してからステップアップするのがコスト・学習効率の両面で最も合理的です。

1級と2級の費用・内容比較

比較項目2級小型船舶1級小型船舶
航行区域海岸から5海里以内制限なし(外洋可)
学科科目基礎科目のみ基礎科目+上級科目(天文・気象・電気・機関の上級)
費用(国試免除コース)70,000〜100,000円程度90,000〜130,000円程度(新規取得の場合)
取得日数最短2日最短2〜3日(新規)/ 1〜2日(2級からステップアップ)
取得年齢16歳以上18歳以上(17歳9ヶ月から審査可)
向いている方近海レジャー・釣り・デイクルーズ外洋・遠洋・本格的な長距離航海

レジャー目的で釣り・クルージングを楽しむ方の多くは2級で十分です。1級が必要になるのは、海岸から5海里(約9.3km)を超えた外洋に出たい方、本格的な遠洋クルーズを目指している方です。

格安で1級を取得する3つのポイント

① 2級取得後にステップアップする(最も費用を抑える方法)

最初から1級を取得するより、2級→1級の順で進む方が費用・日数ともに有利です。理由は以下の通りです。

  • 実技は2級で取得済みのため、ステップアップ時の実技審査が免除になる
  • 学科の基礎科目も取得済みのため、上級科目のみ受講すればよい
  • 費用が40,000〜70,000円程度に抑えられる(新規取得より大幅に安い)

② 総額表示のスクールで正確に比較する

「格安」を謳うスクールでも、申請費用・教材費・審査料が別途という場合があります。1級は学科の科目数が多いため、教材費・審査料の差がコストに大きく影響します。必ず総額で比較してください。

③ 再審査無料のスクールを選ぶ

1級の上級科目は2級の基礎科目より難易度が高いため、不合格のリスクに備えることが重要です。再審査が無料のスクールなら「もし落ちたら追加費用が…」という不安なく学習に集中できます。

費用以外に1級取得で考えておくこと

取得後に実際に外洋に出るための準備

1級免許は「外洋に出る権利」を得るものですが、安全に外洋に出るためには免許以外の準備も必要です。

  • 航海計器:GPSプロッター・レーダー・VHF無線機等(費用はピンキリ)
  • 海図と航路計画:海上保安庁刊行の海図の購入・読み方の習得
  • 緊急時対応スキル:救命胴衣・信号弾・救命浮環などの法定装備と使用方法の確認
  • 気象知識の実践:天気図読み・海上気象情報の活用方法

これらは免許の学科でも学びますが、実際に外洋に出る前には経験豊富な方との同乗練習や、先輩マリーナオーナーのクラブへの参加をおすすめします。

1級免許があると広がる世界:実際の活用シーン

「航行区域の制限なし」という権利が手に入ると、大阪・関西を起点としたマリンライフが一気に広がります。代表的な活用シーンを紹介します。

① 本格的な外洋フィッシング

海岸5海里を超えた沖合——大阪湾の外縁・紀伊水道・明石海峡以南——には、カツオ・ブリ・ヒラメ・マダイなど大型の魚種が豊富です。2級では届かないフィールドへ出られるのが1級の醍醐味のひとつです。ただし沖合への航行には、気象確認・法定装備・航海計器の準備が前提となります。

② 瀬戸内海・紀伊半島への長距離クルーズ

神戸・大阪から瀬戸内海の各島々(小豆島・直島・因島など)、または和歌山・熊野の入り江を経て紀伊半島を巡るロングクルーズも、1級があれば自分のボートで実現できます。5海里以内に留まる必要がないため、沖合の最短ルートで遠距離を効率よく移動できます。

③ 安全への知識が2段階上がる

1級の上級学科では「天気図の読み方・台風接近時の回避行動・夜間航行のルール」など、外洋で命を守る実践知識を体系的に学びます。この知識は外洋はもちろん、2級での近海航行にも活きるため、取得後の総合的な安全レベルが向上します。

1級を取るべきか・2級で十分か:判断の基準

1級が向いている方2級で十分な方
大阪湾を超えた外洋・遠洋への遠征を計画している大阪湾・淡路島近郊での釣り・クルージングが主な目的
将来的に太平洋・外洋クルーズを目指している週末の近海レジャーで十分楽しみたい
より高度な航海術・安全知識を習得したいまずボートに乗れるようになりたい入門段階
長期的にボートを仕事・接待に活かしたい当面は湾内・河川でのレジャーが目的

「いつかは外洋へ」という夢がある方は、まず2級を取得して近海で経験を積み、準備が整ったところで1級ステップアップを目指すのが費用・学習効率の両面で最も合理的です。

よくある質問

Q. 1級は難しいですか?独学でも取れますか?
A. 2級の基礎科目に加えて上級科目(天文・気象・電気・機関の上級知識)が加わります。独学で合格する方もいますが、天文航法(天体観測・計算)など独特の分野があるため、教習所コースで体系的に学ぶ方が合格率は高くなります。特に実技は2級と共通のため、2級取得者は有利です。

Q. 2級を持っていますが、1級にステップアップするとどのくらいかかりますか?
A. スクールによって異なりますが、40,000〜70,000円程度が目安です。ALPHA MARINEの詳細料金はお問い合わせください。

Q. 1級取得後、実際に外洋に出るまでに何が必要ですか?
A. 免許取得後すぐに単独で外洋に出るのは危険です。①信頼できる航海計器(GPSプロッター・VHF無線機等)の準備、②法定備品の確認(救命浮環・信号紅炎・消火器等)、③気象・海象情報の収集習慣の確立——この3点が最低限必要です。最初は経験豊富な方の同乗でフィールドを知ることを強くおすすめします。

Q. 1級を取ると何が変わりますか?
A. 最大の違いは航行区域が無制限になることです。海岸5海里以内という2級の制限がなくなり、日本近海から太平洋・外洋クルーズまで自由に航行できます。また、外洋用の装備・知識が身につくため、安全意識も大きく高まります。

Q. 1級取得後、さらに上の資格はありますか?
A. 小型船舶操縦士資格の中では1級が最上位です。商船(大型船)の船長を目指す場合は別途「海技士(航海)」などの資格が必要ですが、一般的なレジャーボートの範囲では1級が最上位の国家資格です。

まとめ:1級取得はALPHA MARINEにご相談を

1級小型船舶免許の費用は取得方法・経験によって大きく異なりますが、2級を経てからのステップアップが費用面・学習面ともに最も効率的です。ALPHA MARINEでは1級コースも国家試験免除で提供しています。費用・日程の相談はお気軽にどうぞ。

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監修:ALPHA MARINE(国土交通省登録 小型船舶免許教習所/大阪校・神戸校)

【法令確認について】本記事の法令情報は、2026年6月現在の「船舶職員及び小型船舶操縦者法(平成13年法律第23号)」「小型船舶操縦者法施行規則」の規定に基づいています。取得年齢・学科科目・審査内容は法改正により変更される場合があります。最新情報は国土交通省ウェブサイト(https://www.mlit.go.jp)でご確認ください。

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